最短1年でMRI認定技師に!最新2024年合格法と資格申請のコツ
最短1年でMRI認定技師に合格できる方法を知りたくありませんか?
2024年の試験に向けた最新の勉強法と資格申請のポイントを、実際に合格した私の体験談を交えて詳しく解説します
効率的な勉強計画から、試験への心構えまで、
成功へのステップを余すところなくお伝えします
この記事を読んで、あなたも短期間でMRI認定技師の資格を手に入れましょう!
所属していないと1年では取得できないので、、、
過去問の解答と解説はこちらへ
MRI性能評価の解説はこちらへ
なぜMRI認定技師を取る必要があるのか?
モチベーションを高く保つためにご覧ください
他の技師と差別化ができる
MRI認定技師は取得が難しく、診療放射線技師の中でも少数派
だからこそ、この資格を持つことで一目置かれる存在になれます
より一層の知識が求められる
認定を取ったから終わり、ではありません
むしろ、そこからが始まり
勉強会や学会に参加することで、自分より知識や経験が豊富な方々と交流し、業務に貢献するための深い知識が求められます
最初は大変かもしれませんが、知識が増えると仕事が楽しくなるはずです
転職や昇進の時の大きなアピールポイントになる
認定技師の資格を持っていると、転職や昇進の際に大きなアドバンテージになります
履歴書や面接で、自分の強みをしっかりアピールできますし、
「この人なら職場に貢献してくれそうだ」と思ってもらえます
結果的に、昇給や賞与の機会も増えます
受験資格の確認
「日本磁気共鳴専門技術者認定機構」に記載されている認定試験申請資格を確認します
(この章の最後にまとめを記載してますので、飛ばしても大丈夫です)
認定試験申請資格
(1)構成団体への在籍:申請時に構成7団体のいずれかに在籍して丸2年以上在籍している者。学生会員での在籍期間も含む(申請時の備考欄にその旨を記載してください)。
(2)MR操作経験:経験年数については不問
(3)装置の精度管理:機構が提示した装置の精度管理に関する性能評価ならびに指定の科目の測定結果を提出する。(提出項目は、性能評価試験項目で確認して下さい)
(4)施設の安全管理:被検者ならびにスタッフのための施設が備えている安全管理マニュアルを提出する(これを機に施設の安全管理マニュアルを作成していただければ結構です)
(5)安全管理講習の受講:ホームページの「認定試験受験のためのMR安全管理講習」から受講してください。
※受講証明は受験申請時にアップロードしてください(6)学術成果:MRに関する学術研究発表を3回以上、もしくは学術誌への論文1編以上を有すること。
学術研究発表:JSRTの地方支部またはJARTの地域学術大会以上の学術大会を指す。
研究会や県・地方会の技師会での発表は含まない
論文:査読のある学術誌(地方支部や研究会、紀要、院内雑誌、商用雑誌に掲載されたものは含まない)
※JARTの会員については、2022年度から開始された新生涯教育システムにおいてレベル2以上の取得をもって上記(6)が免除される特例となります。但し、レベル2であっても申請時には基礎技術講習「MRI検査」を修了したことを判明できなければなりません。2023年5月現在、JARTの新生涯教育システムがまだ整っていませんので、磁気共鳴専門技術者認定機構では2024年度まで、これまでのJART会員の特例資格でも申請ができる救済措置を講じます。
A) 生涯教育の診療放射線技師基礎講習 医療基礎コースの3科目を受講している方、もしくはアドバンス診療放射線技師以上を取得している方。
B) 基礎技術講習の「MRI検査」を受講している方、もしくは旧MRI検査技能検定を取得している方。
A 1 医療安全学 基礎講習 医療基礎コース 認定証書の写し or
受講終了が判明できるもの2 救急医療学 基礎講習 医療基礎コース 3 医療社会倫理学 基礎講習 医療基礎コース
旧)医療学4 技師格 アドバンス診療放射線技師 以上 カードの写し or
認定資格が判明できるものB 5 MRI検査 基礎技術講習
旧)MRI検査技能検定認定証書・合格証の写し or
受講終了・MRI技能検定合格が判明できるもの
◆ JARTの基礎技術講習「MRI検査」受講について
2023年5月現在、JARTでは基礎技術講習「MRI検査」のe-learningコンテンツが完成していません。基礎技術講習の対面研修が受講できない方、旧技師格からレベル2以上に移行された方で基礎技術講習「MRI検査」の受講が必要な方は、本機構の動画講習の視聴と確認試験で基礎技術講習「MRI検査」を受講修了とみなします。● 受講対象者
A)の要件を満たしていて 基礎技術講習「MRI検査」が未受講の方
「レベル2」以上に移行された方で 基礎技術講習「MRI検査」を受講していない方● 基礎技術講習「MRI検査」の受講方法
1)認定機構のホームページのバナー「動画で学ぶMR専門技術者に必要な基礎知識」から下記の6つの講座を視聴してください。
①NMR現象と信号の取得
②パルスシーケンスと画像コントラスト
③アーチファクト[1]呼吸性
④アーチファクト[2]フロー
⑤アーチファクト[3]ケミカルシフト
⑥アーチファクト[4]磁化率2)視聴終了後にコチラから確認試験を受けてください。
全部で20問あります。選択肢は5つです。正答数は問題に記しています。
選択肢は出題の度に順番が入れ替わります。3)申請資格の獲得
● 確認試験が満点(20/20)でないと修了を認めません。
● 送信後の「スコア表示」からご自身の点数を確認してください。
※ブラウザを閉じる前に結果が表示された画面をキャプチャしてpdf形式で保存して下さい。
● 満点が採れるまで動画を見直し何度も挑戦してください。
● 修了証は発行しません。
● すべての送信データと申請書のメールアドレスと所属・氏名を整合しますので正しく入力してください。4)提出期限
第18回磁気共鳴専門技術者認定試験(2023年10月)の認定試験を申請される方は、2023年8月31日(木)までの送信結果を有効とします。注)救済措置における上記の講習および技能検定は一度受講、取得していれば2024年度迄申請可能となります。
以上、不明な点があれば、まずコチラ(FAQをダウンロード)をご覧ください。
※ご自分の取得資格はJARTのwebサイト(JART情報システム)で確認してください。またJART関連についてのご質問などはJARTの事務所へお問い合わせください。本機構の事務所では取り扱いません。
(7)一度受験された方は、上記(3)(4)(6)を免除します。
日本磁気共鳴専門技術者認定機構
すごく、長いので要点をまとめましょう
- 構成団体への在籍
- MR操作経験
- 装置の精度管理
- 施設の安全管理
- 安全管理講習の受講
- 学術成果
上記の要項を満たせば、受験ができます
次の章では具体的に確認をしていきます
受験資格を個別にクリアする
(1) 構成7団体のいずれかに丸2年以上在籍
まずは、この条件をクリアしましょう。おすすめの団体は以下の2つです。
- 日本磁気共鳴医学会
学会発表や勉強会に参加するために役立ちます。学会雑誌から最新のトレンドを把握でき、試験にも役立ちます。 - 日本診療放射線技師会
この団体に所属していれば、学会発表が免除される特典があります。試験合格を最短で目指すならこちらが最適です。今すでに他の規定団体に2年以上所属していれば、受験の年だけ日本診療放射線技師会に入会することで、学術成果の提出をパスできます
(2)MR操作経験
経験年数は問われないので、多くの技師がこの条件をクリアしています
(3)装置の精度管理
施設にあるMRI装置の性能評価を行う必要があります
以下の試験を順に行いましょう
- SNR測定試験
- 均一性試験
- スライス厚測定試験
- T1値、T2値測定試験
1番から順番に行うのがおすすめです
学会発表をしたことある人なら、これらが土台となりその上で研究をしているので手順が簡単だと思いますが、初めての人ではなかなか大変です
私個人の感想としては1から4になるにつれて、めんどくさくなりますので、まずは簡単なものから終わらせましょう
MRI性能評価の解説もありますので、こちらからどうぞ⇩
(4)施設の安全管理
患者さんとスタッフのための安全管理マニュアルを提出します
施設に既存のマニュアルがあれば、それを確認し、必要に応じて修正してください
無い場合は作成が必要です
実際に業務をする為のマニュアルなので、検査の準備から退室までの流れや、造影剤を使用する時の注意点、造影剤アレルギーなどの緊急時の対応方法など業務の一連の流れをまとめてください
(5)安全管理講習会の受講
現在では、日本磁気共鳴専門技術者認定機構の公式サイトから「認定試験受験のためのMR安全管理講習」を受講する必要があります
公式サイトの右側のバナーにあるので受講をしてください⇧
この講習会は非常に重要です
磁気共鳴(MR)専門技術者の役割は下記のように記されています
- MRI 装置の精度管理ならびに被検者および立入り者の安全管理ができること。
- 解剖学的,臨床医学的基礎知識を有し、業務に役立てられること。
- 装置性能を最高度に発揮させ、目的を達成するための技術を有すること。
- 高度な MR 撮像技術の普及のために教育・指導ができること。
患者さんに有益な画像を提供することも大事ですが、何よりも安全にMRI検査を行うことが大事です。なのでしっかりと学びましょう
(6)学術成果
学会発表3回以上、または学術誌への論文1編以上が必要ですが、今回は日本診療放射線技師会の会員のみが使える特例を利用しましょう
以下の4つの講習を受講することで、学術成果の提出を免除できます
- 医療安全学
- 救急医療学
- 医療社会倫理学
- MRI検査
これらをe-learningで受講し、確認テストをクリアしましょう。
e-learningは日本診療放射線技師会の会員になることで受講できます
「MRI検査」は2通りの受講スタイルがあります
- 実際に会場に足を運ぶ「対面研修」(日本診療放射線技師会が主催)
- 日本磁気共鳴専門技術者認定機構の動画講習の視聴と確認試験のクリア
どちらを選択しても良いと思いますが、わざわざ会場に行かなくても良いので、動画視聴して終わらせましょう!
公式サイトの右側のバナーにあるので受講をしてください
- NMR現象と信号の取得
- パルスシーケンスと画像コントラスト
- アーチファクト[1]呼吸性
- アーチファクト[2]フロー
- アーチファクト[3]ケミカルシフト
- アーチファクト[4]磁化率
上記6つの動画が視聴した後に、確認テストを受けてください
これで最大の問題は解決です
このように一つ一つクリアしていけば、認定技師の資格取得が見えてきます
楽しみながら取り組みましょう!
オススメの参考書
次に私が実際に使った参考書の中でマストな参考書を紹介します
MRI完全解説
この一冊はMRIのバイブル
基礎から応用まで網羅しており、過去問の多くもこの本に基づいて作成されています
MRIの原理に関してはこの本で十分です
絶対に手元に置きましょう
MRI安全性の考え方
MRIの安全性に関する問題を全て解けるようにするための必携書
IEC60601-2-33(JIS Z4951)なども網羅しています
MRI集中講習 改訂版 (MRI専門技術者認定試験にチャレンジするためのテキスト)
MRI認定試験の最初の一歩に最適
ページ数も少なく読みやすく、性能評価や安全性についても詳しく書かれています
認定試験申請資格の時の性能評価をするときに役に立ちます
私の一番のおすすめは、アーチファクトの解説です
アーチファクトについて綺麗にまとめられており解説が秀逸です
MRI応用自在
MRI完全解説で学んだ原理を臨床に結びつけるための書籍
要点が綺麗にまとまっており、非常に使いやすいです
MRの実践―基礎から読影まで (診療画像検査法)
この本をオススメしている人は少ないと思いますが、私は大好きな一冊です
本書は基礎編と臨床編で構成されています
基礎編は「MRI完全解説」でカバーできますが、
臨床編は解剖や病変の画像解説が素晴らしく、臨床問題に対応するために必須です
ここで出てくる画像所見は必ず理解してください
この臨床編をきちんと学習すれば過去問で出てくる臨床問題に対応できます
他にもオススメの本はありますが、まずはこれらの本を活用し、知識を身につけましょう
具体的なプランの進め方
私がどのようにしてMRI認定技師試験に合格したのかを詳しく紹介します
当時の試験は3月上旬ごろに開催されて、4月に合格発表でした
元々、私はこの資格に興味がありませんでした
ですが、親友に誘われて「じゃあ、一緒に頑張ろうか」と決意しました
誘われたのは、5月でした
なので5月から試験までの流れを紹介します
5月⇨12月:まずは受験資格のクリアから
親友に誘われて試験を受けようと決めたとき、真っ先に考えたのは「一番面倒なことは何か?」でした
勉強に集中するために、まずは受験資格を満たすための手続きをさっさと終わらせることにしました
① MRI検査の講習の申し込み
当時の「MRI検査」実地研修しかない上に定員がありました、私の場合、申し込みが遅れて関西まで行く羽目になりました(都内在住です)
しかし、現在は2通りの受講スタイルがあります
- 実際に会場に足を運ぶ「対面研修」(日本診療放射線技師会が主催)
- 日本磁気共鳴専門技術者認定機構の動画講習の視聴と確認試験のクリア
どちらを選択しても良いと思いますが、わざわざ会場に行かなくても良いので、動画視聴して終わらせましょう!
② 土日で「医療安全学」「救急医療学」「医療社会倫理学」の講習を受ける
これらの講習も早めに受けましょう
「医療安全学」「救急医療学」「医療社会倫理学」はe-learningで受講することができます
*以前の「救急医療学」は実技も必要でしたが、現在ではe-learningのみの受講で修了となっています
これで学術成果は一週間でクリアできます。
③ 性能評価の取り組み
5月中に性能評価を終わらせ、勉強に集中するために以下の手順を取りました
①SNR測定試験と均一性試験を同時に行う
同じファントムを使えるので同時に行うのが効率的です
一週間もあれば良いデータが取れると思います
②スライス厚の測定
楔の入ったファントムを使ってウェッジ法で測定しました
これも一週間で完成します
図は手書きなのでグラフが必要です
③T1値、T2値の測定
これが一番大変でした
ガドリニウム造影剤を使って、泣きながらmol計算をしてファントムを作成しました
こちらは片対数グラフが必要です
6月〜9月⇨1月〜4月:勉強に集中する
申請資格をクリアしたので、あとは勉強あるのみです
まずは「MRI完全解説」を1ヶ月に1周のペースで読みました
同時に過去問も解き始め、解答を確認しながら理解を深めました
過去問は日本磁気共鳴専門技術者認定機構(JMRTS)からダウンロードをしてください⇩
*公式サイトでは問題のみで解答はありません
なので、私が作成した解答と解説を参考にしてください⇩
1ヶ月で2、3回分の過去問を解ければ優秀です
1回分だけでも大丈夫です
過去問を解く時に様々な参考書を使うと思います。どんどん調べましょう
ただ、メインは「MRI完全解説」にしましょう
これはどの時期にも当てはまるのですが、初心者向けのMRIの勉強会には可能な限り参加をしていました
初心者向けがオススメなのは基礎を教えてくれるのと、自分で学習したことの擦り合わせできるからです
10月〜12月⇨5月〜7月:知識を深める
この時期には「MRI完全解説」を3~4周しているので、なんとなくMRIってこんな感じかなと掴めてくると思います
引き続き「MRI完全解説」を読んでいきましょう
またこのあたりから「MRI安全性の考え方」を本格的に使用し始めました
一応、過去問をやっていると安全性や臨床問題も出てくるので、その都度、調べて回答を作成していたのでちょくちょく見てはいました
過去問も全て一度は解いた状態になります
勉強会にも積極的に参加し、知識を確認しながら勉強しました
1月〜試験前日まで⇨8月〜試験前日まで:総仕上げ
メインの勉強は「MRI完全解説」と過去問です
過去問は毎日解き、隙間時間に「MRI完全解説」を読みます
この時期に「MRI完全解説」を10周することを目標にしました
過去問も毎日解いていたので、自然と解答のスピードが上がります
勉強方法のまとめ
メインは「MRI完全解説」と過去問です
他の参考書も使用しましたが、基本的にはこの2つに集中しました
試験問題には安全性や臨床に関する問題も含まれるので、その都度最適な参考書を使って要点を押さえました
オススメの参考書以外にも使用した参考書はありますが、メインは上記で紹介した参考書です
色々な参考書に手を出すよりも、1つの参考書を何度も何度も読むことの方が大事です
試験勉強をしていると「このままで大丈夫かな?」と不安になるときが何度もありましたが、そんな時は勉強をして不安を払拭するようにしていました
また、友人も一緒に勉強をしていたのでとても心強かったです
正直、自分1人で勉強していたら受からなかったと思います
同じ志を持った友人がいたお陰で合格できました
(友人も合格しました)
最後に
合格するまでのハードルは正直高いと思いますし、簡単な試験だとは全く思いません
資格取得後にはMRI業務を任され、人から頼りにされるので認定試験を合格できて良かったと思います
もし何か質問があれば、いつでも相談してください。共に頑張りましょう!
長くなりましたが、これを機に磁気共鳴専門技術者に挑戦する人が増えると嬉しく思います
ではまた!!