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【投資小話】バブルを知り、大事な資産を守る【投機】

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みなさん、こんにちは!

今日はお金に関するお話をしたいと思います。

取り上げるのは『チューリップ・バブル』です。

オランダのチューリップ・バブル

1593年、ウィーンからオランダのライデンに着任した植物学の教授が、チューリップというトルコ原産の珍しい植物の球根を持ち込んだことからこの物語は始まります。

教授は球根を売って一儲けしようとしましたが、オランダ人は庭に新たな彩りを添えるこの植物に興味を示したが、この教授の言い値で購入したものはいませんでした。

ある晩、教授の家に泥棒が入り球根が盗まれました。
泥棒はこの球根を売りさばき、思いがけない儲けを得ました。

それから十数年の間、チューリップはオランダで徐々に人気になりましたが、かなり高価な植物でもありました。

チューリップはモザイク病と呼ばれるウイルス性の病気に罹るものが多いが、この病気は致命的なものではなく、むしろモザイク模様のためチューリップの球根が大々的な投機の対象になったのです。

このモザイク病は、チューリップの花弁が「フレーム」と呼ばれる、色鮮やかな縞模様を作り出します。オランダ人はこのウイルスに侵された球根を非常に珍しがり、「ビザール」と呼びました。

そして瞬く間に収集熱が広がり、花弁の模様が珍しいほど、高値で取引されるようになったのです。

初めはチューリップ球根商人たちが、人気の出そうな柄や色の花びらを当てようとしたところから投機が始まりました。

次いで商人たちは、値が上がるのを見込み、大量に球根を仕入れるようになりました。
球根の値段は見る見るうちに上がり始めたのでした。

そしてこの値段が高くなればなるほどに、人々はチューリップは確実に儲かる投資対象と見るようになったのです。

熱狂は最高潮に

貴族も、平民も、農民も、職人も、メイドも、チューリップ熱に取り憑かれていました。誰しもがこのチューリップ熱は永遠に続くと思い込んでいたようです。

最初は馬鹿にしていた有識者たちも、友人や身内が巨額な利益を上げるのを目の当たりにすると、自分もこのゲームに参加したいと思うようになったのです。

チューリップ・バブルのピークは1634年〜1637年の数年間でしたが、欲に目が眩んだ人々は、土地や宝石、家財道具などと引き換えに、どうにかしてチューリップの球根を手に入れようとしました。

バブルの崩壊

1637年1月、チューリップの球根の値が20倍にまで跳ね上がった後、2月にはそれ以上の幅の下落をしました。

価格があまりにも高くなりすぎると、一部の人たちがここらあたりで売っておくのが賢明だと考え始めます。すると他の人たちがこれに続きます。そうすると後は雪崩のように価格は下落し、わずかの間にパニック状態に陥ります。

この時オランダ政府は、「チューリップの価格がこれ以上下落する理由はない」と公言しましたが、耳を傾ける者はいませんでした。

そして破産したディーラーたちが、一定の価格でチューリップの球根を買い取るというオプション契約の履行を拒否しました。

政府は全てのオプションを契約価格の10%で清算させる方針を立てましたが、球根の価格がそれ以下となり失敗に終わりました。

そして価格はさらに下がり続け、最後にはタダ同然の値段となり、この投機は終わりを告げたのです。

ここから何を学べるか

現代を生きている私たちは、チューリップ・バブルを冷静に見ることができますので、誰しもがチューリップの球根にそんな価値はないと思うでしょう。(ただのバブルと認識できます)

しかし、昨今起きている「バブル」ではどうでしょうか?

「ポケモンカード」や「PS5」、少し違うでしょうが「仮想通貨」も似たような熱を感じます。

ニュースやSNSで、ポケモンカードやPS5が高値で取引され、大きな利益を上げているのをリアルタイムでみると、「自分も同じように利益を上げれるのでは?」と錯覚をしてしまいます。

これから先も何度も起きる投機ブーム、過去の教訓をどのように生かせばいいのでしょうか。

それは、私たち自身がこういった事例を学び、誘惑を振り払うこと以外ないのでしょう。

誘惑を振り払えればいいのですが、仮にすでに足を踏み入れてしまっている人はどのような行動を取るのがいいのでしょうか?

ユダヤ人のタルムード

私が紹介したいのはユダヤ人のタルムードです。

タルムードとは、古代ヘブライ語で「研究」「学習」を意味する言葉で、日常のありとあらゆる事柄についての規範とそれに関する詳細な議論の全てを記したものです。

タルムードに関して数多くの本が出版をしていますが、聖典として認められるのはあくまでヘブライ語で記述されたもののみであり、他の言語に翻訳されたものについては意味を正確に伝えていない可能性があるとして聖典とはみなされていません。

しかしヘブライ語がわからないので、私は以下の書籍の中から、バブルに対してどのように対処すべきかをお伝えしたいと思います。

詳しくはみなさんの目で確かめて欲しいのですが、この中で「ナポレオンとニシン」というお話があります。そのお話の教訓として『小さな儲けにとどめよ〜それを繰り返せ〜』と伝えられています。

一攫千金を目論むのではなく、他人にバカにされようが着実に手に入る日々の糧が一番大事なのです。

仮想通貨であれば、もっと価値が上がるから今売った人は馬鹿だと思われてもいいんです。
少し利益が出たところで売却し、利益が出たらそれで満足すればいいと思います。

もっと値が上がる、さらに値が上がると思い込んで、大金を入れてもいつバブルが崩壊するかは誰もわかりません。

足を踏み入れたなら、小さな儲けでとどめて着実に!

まとめ

チューリップ・バブルから学んだこと
  • 過去の事例を学び、その誘惑を振り払うことが大事
  • しかし、どんな有識者でもその熱狂を振り払うのは困難
  • 仮に手を出したなら、馬鹿にされても小さな儲けでとどまる

欲望に打ち勝つことは困難です。

しかも友人や身内が大きな利益を上げて入れば、嫉妬心や乗り遅れている感を振り払うのは無理でしょう。

過去の事例を知ることで、少しでも誘惑に勝つマインドを養っていきましょう。

以上参考になれば幸いです。

それではまた!!

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