人類は名付けることで認識する【全ての事象には名前がある】
みなさん、こんにちは!
早いもので1年ももう半分になりますね。
年々、月日が経つのが早くなってきたように感じます。
実はこのような私たちが感じたり、考えたりする出来事には全て名前がつけられているのは知っていますか?
この月日がだんだんと早くなると感じる現象は『ジャネーの法則』と命名されています。
人は必ず思考や観察の対象に名前をつけます。
理由は簡単です。
命名しない限り認識、思考の対象として扱うことが出来ないからです。
名前を知ると安心するのは無意識の領域でその対象が、得体の知れないものから
既知のものに変わるからと言われています。
今回の記事は豆知識をテーマにしています。
最後までお楽しみください。
ジャネーの法則
フランスの哲学者・ポール・ジャネが考案しました。
主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。ジャネーの法則とも表記する。
簡単に言えば、生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例すると主張したものである。
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。
要約すると、慣れてないことや新しい体験をするときは時間が長く感じ、慣れていることや普段からやっている行動は時間が早く感じるということですね。
子供の時は全てが新鮮だし、初めてのことばかりですよね。大人になると色々経験してきているのであっという間に時が経っていますよね。
それでは次の豆知識にいきます。
プルートス現象
街などで、
「あれ、この匂いどっかで嗅いだことあるな。」
「なんか、懐かしい気がするな」
とかありませんか?
昔、東急東横線の渋谷駅のホームでこの感覚になりました。
(※このホームは現在の地下ホームではなく、渋谷が終点駅だった頃の地上ホームです。私はあの地上ホームが大好きでした。)
その時は、なんとなく懐かし感じがして心地のいい気分でした。
ふと、そのような状態って他の人にもあるのか気になり調べると、
あるじゃないか!しかも名前まである笑
やはり、全ての事象には名前があるのか!!
その名も
プルートス現象
ある特定の香りから、それにまつわる過去の記憶が呼び覚まされる心理現象。
フランスの文豪マルセル・プルーストの代表作『失われた時を求めて』の主人公が作中で同様の体験をすることから、こう呼ばれる。2013年、この現象により脳の一部の働きが活性化し、健康状態も改善するという検証結果を、花王感性科学研究所や愛知医科大などの研究グループがまとめ、日本ストレス学会で発表した。それによると、プルースト現象につながる香りは、快感に関わる大脳前部の前頭眼窩野(ぜんとうがんかや)や、記憶に関与する大脳内側の後部帯状回の働きを活性化させることが分かった。同時に、炎症を起こす血液中の体内物質を減少させ、体調をよくすることも確認されている。
おぉー、まさしくあの時の現象とピッタリです。なんとなく気分がよくなったのもストレスが軽減したからなんですね。納得です。
なぜ匂いから記憶が呼び覚まされるかというと、匂いと記憶には深い関係があります。
匂いを感じる嗅覚だけが記憶をつかさどる海馬という脳の部位にほぼ直接的に信号を送ることができます。海馬は脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官です。
つまり、匂いを察知するとほぼ同時に記憶に関するファイルを見つけ出し、その時に感じた感情などが呼び起こされるというのです。
そのため、匂いを嗅いだ瞬間に「記憶」と「感情」が呼び覚まされるということです。
腑に落ちましたね。
みなさんもこのような経験をしていると思います。
あの香水の匂いを嗅ぐとあの人の事思い出すとかですね。
歌手の瑛人の香水もそのようなことを歌っていたんですね。
曲名も香水からプルートス現象に変えてもらえると名前も覚えられて良いのに、、
電子殻は何故K殻から始まるのか?
中学高校で化学の時に出てきた、電子殻って覚えていますか?
こんな感じの。笑
原子核が中心に存在し、その周りを電子がグルグルと回っていた”あれ”です。
あれの電子軌道の名前って覚えていますか?
電子殻は内側からK殻、L殻、M殻と呼ばれています。
これ、めっちゃ疑問に思いませんか??覚えづらいし
なぜ、Aからにしないのかと?決めた人は何を考えているのかと?
アホなのかとも思いました。
中学生だった当時の私は、
ただでさえ勉強が苦手なのに、ほんの些細なことに気が散り授業に集中できなかったのを思い出します。
しかし今日でその悩みともおさらばです。
答えはこれでした。
名前を付けるときに,K殻よりも内側にまだ何かあるかどうか分かっていなかったのだそうです.そこで,後から発見されたときに困らないように,アルファベットの中央付近から始めた。
考えた人めっちゃ頭良くないですか?
(手のひら返しの速さ、、、)
しかもk殻と名付けたものが、一番内側だったのも凄い。
西向く侍
31日まである月ってなんだっけ?ってこと年に何回かありませんか?
そこで完璧な暗記方法を紹介します。
それは、『西向く侍』です。
この言葉を覚えていれば完璧にできます。
2月(に)、4月(し)、6月(む)、9月(く)、11月(侍)は31日までない月で、それを覚えるための語呂合わせとして言われます。
侍のところは結構無理やり感がありますが、「十」と「一」を縦書きすると「士」に見え、「士」は侍の意を持つことから、「西向く侍(に・し・む・く・さむらい)」となったそうです。
満員電車でのストレス
普段私も含めて通勤や通学で電車を使う機会が多いと思います。
そこで誰もが一度は電車ってストレス溜まるなって思いませんか?
そこで、イギリスの心理学者デイヴィッド・ルイス博士の研究で125人の通勤者の心拍数および血圧と、トレーニング中のパイロットや警官のそれとを比較しました。
つまり満員電車でのストレスはこれくらいだよってやつですね。
結果はこちらです。
「通勤ラッシュ時の満員電車に乗った際のストレスは、臨戦態勢に入った戦闘機のパイロットや機動隊の隊員よりも高く、ジェットコースターが落下する寸前の2倍以上と試算される」
という恐ろしい研究結果があるんです。ドドンパよりも電車の方がストレス感じるなんて、、
これだけでもなかなかインパクトがあるのに、ルイス博士はさらに追い打ちをかけます。
「機動隊員や戦闘機のパイロットは、目前の出来事によって引き起こされるストレスに対して何らかの対応がとれる。一方で、特に電車を使って通勤するサラリーマンは何の対策も打てない。両者の違いはそこにある」
つまり、臨戦態勢の戦闘機のパイロットや機動隊の隊員よりも、会社に通勤する人の方が強いストレスを感じる。
という訳で明日も満員電車での通勤頑張りましょうね。
通勤するだけでも自分はなんて優秀なんだと自分で褒めてください。
満員電車だけどラッキーと思いましょう。
そうすれば脳が勝手にいいことを探し始めます。
今日は豆知識でした。
それではまた!!