MRI検査前に必見!磁場酔いの原因と対策を徹底解説
MRI検査中もしくは検査後に
- なんだか気分が悪い
- めまいがする
- フラフラする
こんな症状が出た方はいらっしゃいませんか?
その症状『磁場酔い』かもしれません!
この記事では、診療放射線技師の私も体験した『磁場酔い』について解説をしていきます
- 磁場酔いとは
- 磁場酔いの原因
- 磁場酔いの対処方法
磁場酔いとは
磁場酔いとは、MRIに備わっている強い磁場によって、
一時的な『めまい』『ふらつき』『口内の金属味』『磁気閃光』といった症状が起こることがあります
お酒で酔っぱらったときの『磁場』バージョンと考えてください
磁場酔いは一過性の症状で、少しすれば良くなりますので安心してください
磁場酔いの原因
磁場酔いの原因を探っていきましょう!
まず、MRI装置は磁石の力(磁場)を使って、私たちの体を画像にしています
磁石の強さは、T(テスラ)という単位で表しています
この単位は、『数字が大きくなるほどに強力な磁場』を使用しているわけです
現在、主に病院で稼働しているMRI装置は1.5Tもしくは3Tが主流となっています
一部の施設では7Tのとても強力な磁石を使ったMRI装置を使っています
そして、磁場酔いは『強力な磁場によって、体内を流れる電流が影響を受ける』事が原因です
しかし、この磁場酔い
全員が磁場の中に入れば起きるというものではありません
磁場酔いになる人もいれば、ならない人もいます(個人差が大きです)
磁場酔い体験談
では、私の磁場酔い体験談をお話しします
新人の時に、1.5TのMRIを担当していました。
その時は磁場酔いなど感じることもなかったのですが、
3TのMRIを担当するようになってから、「なんだか気分が悪い」「フラフラする」の症状が出てきました
当時の先輩に相談したら「それ磁場酔い、慣れるから」と、言われました、、、
「ナレル?」
「なれる?」
「あぁ、慣れるのね!」
「んな、わけあるかい!!」と思いながら業務をしていたら、
1週間もしないうちに、何にも感じなくなりました
、
、、
、、、
本当に慣れるんです笑
それからは磁場酔いを感じることはないですが、
ある一定の行動をすると目眩がしました
それは、
MRIの磁場内で急激に頭を動かしたときです
患者さんの様子を伺うために、MRI装置の開口部(入口)で頭を出し入れしたり、頭を振ると高確率で磁場酔いが発生します
次は、磁場酔いの予防と対照方法を確認しましょう!
磁場酔いの予防と対処方法
これはすごく簡単です
予防方法は、磁場内ではゆっくり動くということです。
通常ですと、患者さんはMRI装置の寝台(ベッド)に寝た状態になり装置の中に入りますので、
病院スタッフがゆっくりと寝台が動かすので心配はありません
ただ、
もし寝台が動いている途中で目眩などの症状があれば、すぐに教えてください
すぐに止めて対処致します
基本的には、少し止めると症状は治りますが、
それでも良くならなければ、一度MRI室から退出していただき様子を見ます
磁場酔いは一過性のもので、高磁場から出てしまえばすぐに消失します
まとめ
- 磁場酔いとは、強い磁場によって一時的な『めまい』『ふらつき』『口内の金属味』『磁気閃光』といった症状がでることである
- 磁場内で急激に頭を出し入れしたり、振ることで生じる
- 症状は一過性なので、MRI室から退出して少し経てば治る
以上参考になれば嬉しいです
それではまた!!
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