転職ノウハウ

【リアル】平凡な放射線技師の3回の転職体験談【小説風】

radio-neko

みなさん、こんにちは!

以前、このブログで転職活動について記事を出しました

その記事では転職活動を通じて『自分の市場価値』や『やりがいのある仕事の探し方』の解説をしました

今回は以前あまり触れなかった私自身の転職体験談を小説風にお話しします

あざらし

リアルな転職体験談を話すよ。

この記事でわかること
  • なぜ転職をしようとしたのか
  • どのように転職活動を行ったのか
  • 転職活動で苦労したこと
  • 転職後の心境
  • 今後、転職する可能性はあるのか

などの転職活動中や転職後に感じた喜びや不安など内面や考え方の変化を公開します

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第0章:序章

プロフィール

まずは私のプロフィールです

都内の4年制大学で診療放射線技師の資格を習得し卒業

新卒で病床数500規模の病院に就職

⇨ ①外資系医療機器メーカーに転職

⇨ ②病床数700規模の病院に転職

⇨ ③病床数700規模の病院に転職(現在に至る)

以上のように3回の転職に成功しています

3つの病院と1つの医療機器メーカーで働かせていただきました

なぜ転職体験談を書こうと思ったのか

仕事を変えるということは、とても大きな出来事です

転職先が今よりもいい環境だと保証はできません

「転職なんてしなければ良かった」と思う時もあるでしょう

そう考えると「転職しないで今のままでいいや」と思う人もいると思います

ただこの記事を読んでいる方は、そんな不安の中でも転職して今よりも良い人生にしたいと考えているでしょう

あなたが感じている転職に対しての不安や悩み、葛藤はすぐに解決できるものではありません

ただ私自身の転職事情を知ってもらうことで、ほんの少しでも勇気が出たり、転職をしようか迷っている人の背中を優しく押してあげたいと思い書いています

ザックリいうと「こんな奴でも転職してなんとかなってるんだし、もう少し肩の力抜いてみようかな」っと思ってくれたら幸いです

それでは始めていきましょう

第1章

卒業と就職活動

私は都内の4年制大学に通っていました

成績は可もなく不可もなく、平凡な学生でした

サークル活動や部活動はしておらず、3年生までは時々授業を抜け出して、友達と渋谷や原宿、表参道に遊びに行くような学生でした

4年生になり、国家試験の模擬テストが始まると段々遊んでいられなくなりました

この模擬テストの結果が悪いと就職活動すらさせてもらえない大事なテストです

馬鹿なりにも常に6〜7割点数を取れていたので、先生から就職活動の許可をもらいました

私の初めての就職活動は、横浜にある三次救急の病院でした

正確な時期は覚えてないのですが、他の病院よりも選考時期がかなり早く6月くらいだった気がします

とにかく就職活動に慣れるために応募しました

結果は惨敗でした

しかし、ただの負け戦ではありませんでした

初めての就職活動で何を対策するべきなのかを知ることができました

まだ4年生なったばかりで周りの人は国家試験の対策をしていない状況でした

つまり、しっかりと国家試験対策と面接対策をすれば、他の人よりも一歩先に行くことができると確信しました

それからは国家試験対策をメインにしつつも、面接で聞かれそうなことを紙に書き、自分なりの回答を作り毎日反復をしました

それから2ヶ月後、違う病院の選考にエントリーをしました

採用人数は3人、会場にいた受験生は90人。倍率30倍

心の中で「終わったー。流石に倍率やばすぎるでしょ笑。就職活動厳しいな」と呟きました

とは言いつつも、しっかりと国家試験対策をしていたので、筆記試験は楽勝

面接も想定内の内容しか聞かれずに無事終わりました

正直、自信がありました

高校時代の担任から「お前は、根拠のない自信がすごいな」と褒められてるのか、馬鹿にされてるのか紙一重な事を言われるくらい、謎な自信を持っていました

そして10月、合否の結果が郵送されてきました

郵便ポストに投函されるや否や、ダッシュで取りに行きました

配達物を手にした私は「受かったかも」と思いました

なぜなら、封筒が分厚かったからです

不合格なら紙一枚に「ごめん、採用できないわ」と書けば終わりです

しかし封筒が分厚いということは、今後の予定や提出する書類が同封されていると思ったからです


予想は見事的中

結果は合格



2つ目にしてあっさりと初の就職活動は終わりを迎えました

これが最初に就職した病院です

初めての転職活動〜期待〜

私が初めて就職したところは6つの病院を経営しており、その一つに配属が決まります

3人採用されましたが、全員バラバラに配属されたので新人は1人という状況でした

幸いにも先輩方は優しい方が多く(嫌な奴もいましたが、、)楽しく仕事ができました

就職先はMRIの研究発表が盛んで、MR認定技師を多く輩出していました

先輩方もMR認定技師を目指しており、この病院にいるならMRIの勉強や学会発表が義務のような空気感がありました(直接言われることはないですが)

就職してから2〜3年はMRIをメインに勉強をしていましたが、だんだんと億劫になってきました

理由は簡単です

MRIって難しいからです。勉強すればするほど分からなくてなって混乱します

それに比べるとCTは比較的わかりやすかったので、MRIから逃れるようにCTを勉強し始めました

要は理由を付けてMRIの研究発表から逃げていました

しかし、このCTが私の人生のターニングポイントとなりました

この時CTの指導をしてくれたY先輩(以降、Yさん)と共にCTの勉強をするのが楽しかったんです

Yさんは面倒見が良くとても優しい方でした

色々な学会や勉強会に一緒に行くことが多くなり、仕事の話やお金の話、将来どのようになりたいかなどを話すようになりました

その中で印象に残っているは「他の職業も同じだけど、医療関係者は自分たちの狭い世界しか知らない。色々経験して視野を広くするのが大事だよ。」という言葉でした

そして、Yさんと色々な外部の勉強会や学会に参加する中で、医療機器メーカーの仕事に興味を持ち始めました

「医療機器メーカーの人たちってカッコいいな」「知識も豊富だし、彼らみたいになりたいな」と思い始めました

Yさんにその事を相談すると「良いじゃん。応募したら良いよ」と背中を押してもらえました

そこからは転職活動を始めました

応募するところは一択でした

当時使っていたCT装置のメーカーに何としても入ろうと思いました
(ちなみに外資系医療機器メーカーです。)

理由は『外資系でなんかかっこいいから。給料も高そうだし、モテそうだから。』

今思うとクソみたいな動機です

ただこの時の私の目はとてもキラキラしていたと思います

当時は転職サイトを利用していませんでした

直接企業のホームページから応募しました(利用した方が職場の雰囲気や給料などの交渉も優位に進められるのを後から知りました)

企業の求人募集を見ると、TOEICの点数を入力する欄がありました

外資系なので当たり前ですが、当時の私は「えっ、これTOEICやらないとスタート地点に立てないじゃん」と焦りを感じ、最低何点取れば足切りされないのかと思いながら、TOEICの勉強を始めました

転職後に同期の人にこの話をしたら「私は空欄のままで出したよ」と言われました(先言ってよー)

TOEICは必須ではなかったようです

この辺りも転職サイトを経由すれば得られた情報です

仕事をしながらの転職活動は中々大変でした

Yさんには相談はしていましたが、基本的には転職活動していると公にはできません

「私、転職活動しています」と言って良い顔してくれる上司はいませんからね

周りの人も「あいつ転職したがってる」と白い目で見られます

一番大変なのは面接の日程調節です

基本的には平日に面接をするので、有休と合わせないといけません

必要書類の作成や面接の練習は家で1人で行なっていました

履歴書や職務経歴書はこちらを参考にしてください

なんとか書類審査と2回の面接をクリアして無事に内定を獲得しました

4、5年の病院勤務から憧れの外資系医療機器メーカーに就職できました

これが初めての転職です

第2章

待ち受ける現実〜絶望〜

ここまで読んでくださった方は、私がCTを専門として医療機器メーカーに就職したと思っているでしょう

違います

私が配属されたのはMRIアプリケーション部門でした

頭に『?マーク』が出てきますよね

応募をしたのはCTアプリケーション部門でしたが、面接の最中にMRIの人材として採用したいと言われました

面接中のやり取りは以下の通りです

面接官

MRI部門として採用したいのですが。どうですか?

あざらし

はい(断ると落とされそうだよな。MRIで採用されて異動希望出そう)

MRI部門に採用された後に、CT部門に異動することは可能でしょうか?

面接官

もちろん可能です

あざらし

引き受けます

なぜ会社がMRI部門として採用したいと思ったのかは、私の経歴にありました

大学の卒論はMRIについて、就職してからの学会発表もMRI

私が提出した履歴書や職務経歴書の多くはMRIばかりだったのです

本来はCTをやりたいのですが、採用を掴みとれるチャンスだったので「YES」と言うしかできませんでした

採用された後で異動できれば全然構わないと思っていました

これが大きな間違いでした

入社してからはMRIのアプリとして朝9時から夜10時ごろまで働きました

家には寝に帰るだけの生活に変わってしまったのです
(現在では働き方が大きく変わり定時で上がれるところが多数のようですが、私の時は違いました)

病院勤務時代は基本的に定時(17時)で終わっていたので、仕事の後は自分の時間として有意義に使っていました

しかし、企業に入ってからはそんな余裕もなく、毎日早く帰りたいと思っていました

最初の就職でこの企業に入社していたら、朝から夜まで働くのが普通となり、苦痛を感じなかったのだと思います

しかし、病院勤務で定時に帰るのが当たり前になっていた私にはとても辛かったのです

それにプラスしてCTをやりたいのに、MRIを担当しているのも余計に負担になっていました

時々「CTだったら夜遅くても構わないのに」とさえ思っていました

そんな日々が過ぎて上司と面談をする機会がありました

上司

最近どう?仕事は慣れてきた?

あざらし

はい。慣れてきました

上司

実はね。CTに異動するって話あったじゃん?

あざらし

はい。(おっ、遂に来たか!!)

上司

あれ正式に無くなった。MRIから異動することは今後絶対に無いの。

絶望しました

唯一の望みを断たれたのです

それから数日間悩みました

そして出した答えは、


『退職』でした

次の仕事が決まったわけでも無いし、当てがある訳でもありません

完全に勢いで仕事を辞めて無職になりました

辞めたことを後悔したことはありませんでしたが、転職をしたことをものすごく後悔しました

自分で言うのもあれですが、人よりも勉強して学会発表もしたし、TOEICもやったし努力しました

でも、そのようなことをせずに転職もしないで病院勤務している方がはるかに良かったのではないかと思いました

この時は無職で自分の将来を悲観的にしか見ることができませんでした

金銭的にも精神的にも余裕がありませんでした

しかし悪いことだけではありません

私は人生において大切なことに気がついたのです

私の人生で大事なことは「仕事で多くの時間を使うよりも、個人の自由な時間が大切だ」とわかりました

これは、病院と企業の二つを経験したからこそ実感したことです

当時は転職を後悔しましたが、今はこの転職ですらやって良かったと思っています

私とってこの経験は必要なことだと今なら胸を張って言えます

第3章

病院への再転職とやりがいの発見

外資系医療機器メーカーを勢いで退職してから、1ヶ月後

私はとある三次救急病院の面接を受けていました

たまたま一枠欠員が出たのです

私こういう運は良いんです

今までの経験を買われ、その場で採用を言い渡されました

めちゃくちゃラッキーだと思います

採用を受けた次の週から新しい病院で働き始めました

久しぶりの放射線技師としての仕事は忙しくも楽しかったです

この時私は放射線技師の仕事、患者さんの役に立つのが好きなんだと初めて理解できました

もしも企業に転職をしないで、ずっと放射線技師の仕事をしていたら気がつかなったと思います

ちょっと前までの私は病院から企業に転職したことを後悔していました

しかし、違う職業を経験したことで病院で働くことの楽しさを認識できました

この時初めて転職して良かったと思いました

人生において困難や不安を抱えている時に、前向きになることは難しいです

ただ、自分の身に起きる全ての出来事は「必要だから起きる」と私は思います

それは明日、一年後、もしくはこの世から旅立つその瞬間かもしれませんが、点と点が繋がり大きな意味をもたらします

何か行動を起こしたいけど迷っている貴方、とりあえず行動を起こすことが大事です

心の持ちようで一見最悪なことも、最高に見えてきます

と熱くなってしまったので、話を戻します

三次救急は忙しくもやりがいもあり、技術面は大きく向上したと思います
良い仲間にも出会えました(今でも交流はあり遊びにも行く仲です)

とても良い病院でしたが、私はもう一度転職をしました

理由はもっと専門的な病院で働きたいと思ったからです

三次救急は総合的でレベルも高いのですが、何かをとことん突き詰めるという感じではありません

なので、自分のスキルアップも兼ねて転職をしました

第4章

3回目の転職と現在

3回目の転職は少しだけ苦労しました

今までの転職は幸運にも一社だけで決まっていました

なので転職に対し少し自信を持っていましたし、面接では自信を持って堂々と受ければ良いと思っていました

転職活動1社目と2社目は面接で「このような経験をしてきて、このようにして貢献できます」と自分の培ってきた経験と知識を全面に出して面接を受けていました

側から見たら「自信たっぷりなのは良いけど、、、うちに馴染めるかな?」捉えられてしまいます

これではダメなんです

お祈りメールを受け取ってどこがダメなんだろう考えていたときに、少し冷静になれました

そして経験や知識を大事ですが、もっと重要視されることあることに気がつきました

それは、


協調性と謙虚さです

どんなに優秀でも場の空気を壊す人や協力できない人は、仕事ができない人よりも邪魔なんです

1人でできることには限りがありますし、何よりも医療はチームで動かして成り立つ仕事です

「周りと上手に働けるか、病院の雰囲気に合っているか」を面接では見ているんです

もちろん経験年数に相当する知識や技術があるのは大前提ですが、

そのことに気がついてから、3社目の面接を受けることができ無事に採用されました

そして今の病院で、MRIをもう一度本格的に勉強してMRI認定技師を取得することができました

他の人よりも転職は多いですが、私にとって全て必要な経験だと思います

現在、日本の働き方は少しずつですが変化してきています

転職をしてより良い待遇を求めるのが当たり前になれば、より風通しの良い会社が生き残り、人材を大切にしない会社は淘汰されるようになります

むしろ、そうなるべきなんです

会社にしがみつくのではなく、会社に必要とされる人材になれるように個人のスキルを磨けると良いですね

以上が私の三度に渡る転職体験談です

転職に迷っている人などの役に立てたら幸いです

ではまた!!

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