こんにちは、放射線技師のラジブログです
MRIやCTの検査前に「絶食してください」と言われたことはありますか?
「どうして絶食が必要なの?」と疑問に思ったことはありませんか?
そんな疑問をこの記事では簡単に解説します
この記事で分かること
- なぜMRIやCT検査前に絶食が必要なのか
- 絶食しなかった場合のリスク
- 乳製品を避ける理由
- 絶食中に気をつけるポイント
MRIやCT検査前に絶食が必要な理由
検査の質の向上のため
MRIやCT検査では、体の中を詳しく調べるための検査です
- 胃や腸の動きを抑える
食事をすると胃や腸が動いてしまい、画像がぼやけてしまうことがあります。特にお腹の検査では、絶食が必要です
- 食べ物の影響を避ける
食べ物や飲み物が胃や腸に残っていると、画像が正確に撮れなくなります。
- 胆嚢の正確な診断
空腹時に胆嚢は膨らんでいますが、食事をすると胆嚢が縮んでしまい、正確な診断が難しくなります
安全に検査を行うため
絶食は検査の安全にも関わります
- 造影剤の使用時
造影剤を使うと、気分が悪くなったり吐き気がすることがあります。絶食していると、そのリスクが減ります
- 検査中の誤嚥防止
検査中に仰向けになるので、胃に食べ物が残っていると、吐いてしまったときに危険です
乳製品を避ける理由
消化に時間がかかる
乳製品は他の食べ物と比べて消化に時間がかかります
- 胃に長く残る
牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品は、胃に長く留まりやすいため、消化が遅れます。これにより、胃や腸の動きが活発になり、画像がぼやける原因になります
絶食のタイミング
絶食のタイミング
- 検査の6〜8時間前から
食事を控えるようにしてください。水分は適度に摂取して構いません
許可される水分補給
- 水やお茶
無糖の水やお茶は適量飲んで大丈夫です
- アルコールは避ける
アルコールは脱水を起こす可能性があります
絶食しなかった場合のリスク
検査結果の精度低下
絶食を守らないと、検査結果に影響が出る可能性があります
- 不明瞭な画像
食べ物や飲み物が原因で、画像が鮮明に撮れないことがあります
体調不良のリスク
- 吐き気や嘔吐
造影剤の影響で、絶食していないと気分が悪くなることがあります
絶食中に気をつけるポイント
水分補給
- 適度な水分補給
水や無糖のお茶を適量摂取してください。過剰な水分摂取は避けましょう
空腹感の対策
- 気を紛らわす方法
空腹感が強いときは、軽い運動や読書などで気を紛らわすことが効果的です
まとめ
MRIやCT検査前の絶食は、検査の精度を高め、安全に行うためにとても重要です
特に乳製品は消化に時間がかかり、検査結果に悪影響を与える可能性があるため、避ける必要があります
検査の指示を守ることで、正確な診断と安心できる検査を受けることができます
以上参考になれば嬉しいです
それではまた次の記事でお会いしましょう!
バイバイ